金継ぎ

 授業を通じて日本の文化、価値観、伝統などを勉強する機会が多かった。今まで学んだことは様々であり、貴重でもあり、今でも日本の独特さに魅了されずにはいられない。
 そして、今思うのは、「日本」は間違いなく個性的な国である。
 「日本という国」が、私の目にどう映ったのか。
 いろいろなことを勉強した後、自国のオーストラリアと日本との違いを知ることができた。
 そして、世界への視野を広げることができた。
  特に、私の注意を引いたのは、日本人の物の考え方、つまり「精神」のことである。
  私は、「金継ぎ(きんつぎ)」という言葉を聞いて、とても興味深かった。
 「金継ぎ」とは、壊れた器を修理するために、日本で生み出された「技」である。
 ある食器が壊れてしまっても、それを捨てずに「漆」を使って直し、最後に「金粉」を「漆」の上からさらに 塗るというものである。
 初めて「金継ぎ」のことを聞いたとき、深く考えさせられた。
 「金継ぎ」は、日本人の精神を表している、と思う。  
  食器のひび割れは、「人生における困難、落ち込み、挫折」を象徴する。